はじめまして!
マクロミル Global-IT本部にて、アンケートモニタのログ集計基盤開発と運用を行っている長澤です。
先月よりマクロミルTechblogがスタートしました。これから様々なテーマで投稿していく予定ですが、この記事ではIT部内で新しく導入された学習支援プログラムの1つにフォーカスを当て紹介したいと思います。
はじめに
Amazon Web Service(以下AWS)は、クラウドプラットフォームの中で2020年第4四半期の支出総額シェア32%獲得※1と常に業界のトップシェアを誇っており、マクロミルで動いているシステムは大半がAWS上に構築されています。
他のクラウドプラットフォームと比較して、提供サービスの種類が豊富で長年にわたるサービス提供実績がある為、昨今ではクラウド化するならまずはAWSで実現できないかとお考えの方も多いかと思います。
そのような状況も踏まえてマクロミルでは、2021年、社員の為のAWS学習支援プログラム『Macromill AWS Training Trail』を導入しました。今回はその導入に至った背景や今後についてお伝えします。
『Macromill AWS Training Trail』とは
『Macromill AWS Training Trail』とは、AWSが提供するAWS認定資格向けトレーニングをベースとしたプログラムです。AWSから直接用意されているコンテンツは、Webページ、Eラーニング、ホワイトペーパーなど様々です。その為、本プログラムではその膨大なコンテンツをトレーニング用に整理し、受講者に対する展開や学習のサポートを行っています。
■サポート例
・受講メンバーのトレーニング状況管理
・トレーニングプログラムに対する理解度を測る模擬テスト実施(下記画像)

実際にWeb上で実施した模擬テスト。背景は研修タイトルにあわせてカスタマイズ。
また、プログラムを実施するにあたって下記のような学習方針を定め、無理なく着実にAWSの知識を習得できるようにしています。
- AWS知識の習得が目的であり、資格取得の強制はしない
- 会社としてAWS学習を推奨するが強制はしない
- 学習希望者は業務時間をAWS学習に当てることが認められる
- 社内CCoE(Cloud Center of Excellence)※2 メンバーが学習サポート
導入によって狙いたいこと
先程も軽く触れましたが、マクロミルのシステムはクラウド移行により一部を除きほとんどAWS上で動いています。その為、社内でのAWSの知識は必須と言える状況です。
社内システムの開発・運用にあたり一部ベンダーに依頼する部分もありますが、あくまでマクロミル社員が主体となってAWSのアーキテクチャ設計や利用サービスの選定を行い、クラウドネイティブなアプリケーション設計を行える体制が必要と考えています。
また、 AWSの用語や基礎知識など職種や役割を問わず共通理解を深めることで、業務や社内コミュニケーションがより円滑になることも期待しています。
昨今では、国内大手企業の中でもAWSとの協業だけでなく社内のAWS人材の育成・体制強化を掲げている企業が多く出てきています。『AWS認定資格者』や『クラウドネイティブに対応したアプリケーション開発エンジニア』のニーズが年々高まっている今、マクロミルにおいてもその育成や強化に力を入れています。
今後について
現在プログラム対象者の内90%近くが「受講する」を選択しており、そのうち既に50%近くが実際にコンテンツ受講を行っています。
実際に上記で紹介したコンテンツの受講を行い資格の受験をした社員も出てきています。また、部署内の社員に加え、2021年に入社し配属された新卒社員にも参加してもらっており、他の社員同様AWSを体系的に学ぶ為のコンテンツとして活用しています。プログラム導入後の受講者割合や資格取得者等、長期的な導入効果については今後の記事で紹介していければと思っています。
今回はマクロミルで新しく導入された教育プログラム「Macromill AWS Training Trail」について紹介しました。引き続き、プログラムの動向などについて定期的に発信していく予定です!
最後までご覧頂きありがとうございました。 次回の投稿もお楽しみに!
<参考文献>
※1 ITmedia NEWS (参照 2021-06-08)
「クラウド市場でAlibabaがIBMを抜き去り、AWS、Azure、Googleに次いで4位に」https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2102/08/news056.html
※2 CCoEとは
組織全体がクラウドを使用してビジネスを変革するために活用できるクラウド戦略、ガバナンス、ベストプラクティスの開発と管理を担当する、部門横断的なチーム。
CLOUD MANAGEMENT REPORT 2017 (参照 2021-06-08)
https://click.cloudcheckr.com/rs/222-ENM-584/images/CloudCheckr-Cloud-Management-Report.pdf